内臓脂肪を作りやすいもの。
メタボの発症、進展は食生活を含むライフスタイルの「ゆがみ」が原因とされます。特に、日本人の食生活が欧米化し、高脂肪、高カロリーになった点が指摘されています。しかし、私には炭水化物の過剰摂取が大きな原因であると考えています。
たとえば女性のカロリー摂取量は10年前に比べて減少しているにもかかわらず、メタボにかかっている女性は厚生労働省の発表の数字より実際には多いと思えてならないからです。脂肪肝の患者さんに食事内容を記載していただき、1年後、脂肪肝が改善していた方は、総じて炭水化物の摂取量を減らした方々でした。

炭水化物は人間の体の主要なエネルギー源で、即効的に体を動かすことに使われる特性があります。しかし、必要以上に摂りすぎると体脂肪として蓄積されてしまいますので、当然のことながら肥満の原因となります。得に、今回のテーマである内臓脂肪の貯蓄につながります。さて、炭水化物、それも果糖の摂りすぎが一番悪いらしいということまでは分かりました。実際、そのことを調べてみる必要があります。
肝臓は人体のすべての代謝の中心にある臓器です。そこに流れ込む血液の多くは門脈から供給されています。そんなことからも、内臓脂肪は単なる脂ではないことが見われます。
遊離脂肪酸は、肝臓で中性脂肪に合成されます。この中性脂肪がエネルギー源となるのですが、脂である中性脂肪は、水分が多くを占める血液には溶け込むことはできません。
しかし、内臓脂肪が必要以上に貯蓄されていると、さらに話は複雑になります。遊離脂肪酸の量が増え、必然敵に肝臓で作られるVLDLが増えることになります。VLDLに含まれる中性脂肪の量も増えて当然です。ここで、大問題が発生します。内臓脂肪が多くなりすぎると、反比例するようにリポたんぱくリパーゼの働きが低下します。すると、エネルギー源となることが不可能となり、血液の中にVLDLが溜まってしまいます。
次に、脂肪肝の人の血流はどうなっているのかを検討することにしました。肝臓内の毛細血管は類洞と呼ばれ、肝臓の隅々まで酸素と栄養素を運ぶ重要な役割を担っています。この類洞もほかの毛細血管と同じ細い血管です。